愛の戦士キューピーハニーの日記Neo

生涯現役、生涯前向き、生涯楽しむ心、生涯自分磨き

第7回児島半島港めぐり100kmマラソン


カチョー、しみさとさんと


今年も無事完走できました!
なんと去年より3時間以上のタイム更新です。
まっ、去年がひどすぎたんで・・(リザルト後日)。


今年もコース変更あり、上山坂からアプローチする金甲山オプション付の111.72kmのAコースと貝殻山を最難関とする102.05kmのBコースの2種類のコース設定。
私は去年のタイム更新を狙い、Bコースを選択。ろくすっぽ練習出来てないしね〜。
今年は往復コースではなく、児島半島を一周するまさに児島を満喫出来る設定コース。
苦しみながらね・・。


当日朝。
連日の残業や研修その他で疲れが溜まっていて目ざめたのがギリギリ。
主催者のFさんより「受付まだですが?」と心配の電話。
「今、高速ぶっとばして行ってますんで間もなく到着しますヨロシク!」
受付済まし、ゼッケンつけてすぐスタートって感じ。
何かをやらかします、ハニー。


今日も日中はすごく暑くなりそう。台風にあたらなくてよかったけど。
時期的にもコース的にもけっこうこの大会ってハードなのよね。
萩往還250km完踏者のはっぴ〜ずのモズさんも言っていた。
5時に鷲羽山駐車場をスタート。
眠気覚ましの意味でもフラットな児島市街地を、今のうちシャキッとキロ6分台で走っとこ。
田の口の住宅通りで、犬が道に向かって急に飛び出してくる家がある。綱にはつないでるんだけど犬用の出入り口から噛み付きそうな勢いで大きな犬が突進してくるのだ。去年はこれにびっくりさせられた。恐る恐るここを通ったが、今日は犬が出てこなかった。
防犯かもしれんけど、びっくり箱みたいな飼い方せんでええから〜。
10kmを過ぎたあたりから、王子ヶ岳に登ってゆく。
体力温存作戦で登りは完全歩き。
後方からカチョーが来る。
「ハニーさん走らんと!ワシゃあ、今回全過程歩かずにゴールするのが目標なんじゃ。」
絞ったカラダ、精悍でとても61歳とは思えないウルトラランナーカチョー。
「これでいいんです、先行っとってください。」
王子ヶ岳を突破し、玉野市の中心部へと向かってゆく。
JOYなーずのHさんより「今回は間違えて走っていかんかったすね〜。」と玉原親水公園の曲がりで声をかけられる。ははは、よく憶えてらっしゃいますね〜。
玉野中心街を過ぎ、田井に入った32km地点エイドでHさんリタイヤ。調子良さそうだったけど、足の裏の痛みがここにきて限界になったらしい。
皆さんフルマラソンをフツーに何度も完走してるベテランランナーだけど、このウルトラマラソンでは残りの距離を考えた時、想像もつかない苦痛を連想してしまう、そんな辛さがあると思う。
正午に近づいていくたび暑さは強烈に増してきた。勿論、真夏のトライアスロンと比べたら、風もあるし幾分楽だ。だが、バイクパートなく全区間ランでこの日中の日差しを浴び続けるとなると、これはこれで苦行だ。
もっさんに借りた日よけ帽が役にたった。
40km手前のエイドで、バンの荷台のとこに腰掛けて(この大会車での移動方式のエイド)ニコニコしておにぎりをほおばっている私のところへ、
来ましたよ、来ましたよ〜、今乗りに乗ってる倉トラ40代チャンプが。
応援という名のひやかしに。
「なにゆっくりしょんなら、カチョーはこの先のエイドにおったでぇ〜、はよ行けぇ〜。」
バカモン、これは潰れんためのれっきとした作戦なんじゃ!
これから難関貝殻山に取り掛かるんだから。
43km地点、金甲山登り口。ここからオプション金甲山往復を入れるか、そのまま貝殻山に向かって行くかのAコースBコースの分かれ目。
Aコースのモズさんやや関門時間を気にしている様子。
「諦めずに行け!男なら!!!」
初対面のくせしてどんだけ生意気なやつでしょう。
斜度のきつい貝殻山山頂までもちろん迷わず歩き。ただし緩やかな登りや下りは渇を入れるためとリズムに乗せるため走る。だだし下りは後のダメージを防ぐため慎重な走り。
46km地点、山頂に着いた。トイレに寄る。
ところで汗は大量にかいているが、今回全過程でトイレに3回寄った。(大のほうでなく小です。)
ロングのトライアスロンでもこんなにトイレに行くことはない。
しかしあえてトイレに行っておこう、と思うのはそれだけ、このスポーツにおいてはあらゆる生理的苦痛が強いられるから、そうゆうことではないだろうか。
山頂から下って自然公園の遊歩道に入っていくのだが、去年も経験したが、結構この区間アップダウンが激しく消耗する。そんな中陽射しはますます強くなる。
ここを下りきれば51km地点旧桃太郎荘エイド、第一関門だ。制限時間は13時。
このまま行けばおそらく1時間以上余裕を持って到着できるだろう。
目標到達時間を分刻みで設定し、踏ん張った。予定時間クリア。
第一関門をクリアしたら、最後まで行ける、そんなイメージを持っていた。
なぜなら、カチョーと試走サイクリングした時、帰りのコースは行きと比べ平地が多く非常に楽に感じたからだ。例え後半の脚が終わった状態であったとしてもだ。
今年は参加者が70数名と増えたが、走っているときはてんでんばらばら、一人旅だ。
たまに選手が離れたところに見える感じ。
大和魂さんってチームメンバー沢山おられますよね。」
一人の男性選手に話しかけられる。
「?いえ、今月結成したばかりなんですけどねぇ、他に同じ名前のチームあるのかな。」
「いえそのチームウェアに間違いないです。倉トラの応援に行った時見ました。漢字が目立つんですよ。すごくかっこいいですね!」
数名の零細チームなんですけどね。でも、
「はい、これからかっこよくなっていきますよ!」
と答える。
玉野市を抜け、灘崎町に向かってゆく。
ウルトラを50km×2本と考え、後半を上げたかった。
このフラットな田園地帯でそのチャンスが来た。
脚がふわっと軽くなったのだ。キロ5〜6分のフルマラソンレースペースで、数十メートル先の選手をどんどん越していく。
しかも「お疲れ様です!」と自分は元気ですアピールをしながら。一種の威嚇(笑)。
あー悪い癖が出ましたよ。
調子に乗ったハニーは岡山市南区西高崎の共伸化学のある交差点右折ポイントを見逃し、直進。
タラッタッタッタ〜。
気づいたときの精神的ダメージといったら・・。
引き返しコースに乗るも、脚は鉛のよう。
あんぽんハニーで〜す(泣)。
ままかりのMさんはラン試走、バイク試走、車試走、イメージトレーニング試走(笑)を繰り返されたみたい。100kmもの道のりですからね。大きい大会と違い人もまばらですから。
主催者Fさんからコース試走会のお誘いをいただいたが、仕事で一回も行けず。
ほんでもってカチョーに試走サイクリングを付き合ってもらったけど、一回きりでは憶えられず。
そのあと休みを使ってもう一度コース確認しようかとも思ったけど、いやいや私の場合、なけなしの休みに少しでもラン練習するほうが優先と考え、地図を徹底的に頭に入れようと考えた。
だけど頭痛くなるのよね〜。土地勘ないから地図眺めてもピンと来ない。
でも、この大会に出場するようになって、かなり児島半島の土地勘がついてきた感じ。
そして県南児島が大好きになった。
でもやっぱ、今後もコースアウトはするんだろうな〜。なんせ一生懸命になると矢印がみえなくなるのよね。
鉛のような脚だけど、第二関門(制限時間19時)には2時間余裕を持って到着することを目標にする。
進んでいくも、やけにエイドが来ない。もしかしてもしかしてまたコースから外れちゃった??一度失敗したため臆病風が吹く。
合ってればここは22号線のはず、しかし標識なし。
ドライバーの方に手を振って道を確認しようとする。
だけどイマドキ流行らないヒッチハイクとでも思われたのか誰も止まってくれない。
まあ交通量も多いし仕方ないわな。
しばらくして数名の選手達が向かってくる。ほっ、間違ってなかった。
この間のエイド間隔は6km(コースアウト入れるとそれ以上)。暑いし、自販もなく、辛かった。
トライアスロンのランパートの2km毎エイドはほんま、恵まれとるわ。
たどり着いた76km地点エイドでそうめんをいただく。
今回の大会では、飲み物も多種、フルーツも好物のぶどうやなしがあったり、手作りのぼた餅やケーキ、漬物、はたまたカキ氷までも。フルーツトマトや紀州の梅は美味しかったなぁ〜。
苦しい中気持ちの切り替えが出来ました。スタッフの皆様ありがとうございました。
岡山市南区より倉敷市に入る平地区間の市街地で、徐々に脚が復活、第二関門81km地点には制限時間2時間以上前に無事到着を果たす。
エイドのたんびに「今年はえらい速いな!」とスタッフの皆さんに言われまくりですが、
この81kmエイドでもしかり。
「ハニーちゃん水掛けたげるわ、これランナーにしたら怒られるけど、トライアスリートは喜ぶけぇ。」と頭から冷水かけてくれる東雲爆走隊のK社長さん。
・・もう夕暮れ時ですがありがとうございまっす。
「またコースアウトしてしもうた。」
「コースアウトなんて屁でもなかろう、ハニーちゃんにかかれば。」
そうです。想定内ですよそんなことは。お決まりのオプションです。
さあて、あと21km、たかだかハーフマラソンの距離、がんぱりますかっ!コースアウト分も取り返してやらあ!
鷲羽山に向かう工業地帯をひたすら息の上がるペースで進む。
行け行けハニー!
80km走った後にキロ5分が出る自分にびっくり。(ただしワンラップだけだけど)。
なんでここで頑張るかといったら、日没前に距離稼ぎたいから。
だって行きはよいよい、帰りはこわい〜コースなのよ、この大会。
新発掘コース通生の大池の手前の山に入っていきまーす。
ここ街灯もなく絶対暗がりは怖い。まだ薄暗い程度で道が確認出来る。
なにしろ一人ぼっちですからね〜。
そこから下津井に向かって海沿いを走るわけだけど、その時点で真っ暗。

シーサイドに建つ廃屋。不気味〜。名づけて肝だめし街道。
しかもこの区間、野犬が出るらしい。今回出なくてホッ。
どんだけサバイバルなんですかぁ〜。
瀬戸大橋のライトアップが見えてきた。
帰ってきた。
まるでそれは、私だけのために灯された、迎え火のたいまつのようにも見えた。
Especially For Honey
なんて美しいんだろう。
といっても、こっからゴールまでまだ5km以上あるんだな〜。
鷲羽山付近の夜は暗い。道しるべの矢印も見えにくいし、段差に脚をとられそうになるし、スピードは出せない。ストレスフルだ。
道が本当にあっているのか不安になってくる。地元の人に確認しながらゴール地点に向かってゆく。
到着した。
自分の時計で14時間33分、去年より3時間半近くも早くゴール出来た。
コース変更となり、正確な比較は出来ないが、自分としては上出来だと思う。
私が寝坊してスタート直前に現地到着したため挨拶が出来なかったので、しみさとさんが私のゴールを待っていてくださり記念撮影。
カチョーは今回選手兼ボランティア。前日の大会準備を20時までされた上、日没前ゴールという快挙。
カチョーはほんと、穏やかな人柄。私のように鼻っ柱の強さや負けん気で乗り切るのではなく、自身にノルマを課し、淡々と目標達成する人。心より尊敬している。
会場で見知らぬ方から何年も前からブログみてます、隠れファンですとか、更新してなくても毎日クリックしてチェックしてますとか言われると、ほんと、ブログを続けていてよかったと思います。自分の存在を認めてくださっているようで、嬉しいです。



100km超えという距離を走破し、今回も思ったことは、まだまだ自分は鍛え方が足りないということ。
ウルトラはほんとに、自分自身と直面させてくれる旅だ。
100kmをイーブンでヒタヒタと、それも賢明で科学的なやりかたかもしれないが、
私には出来ない。性分だ。
今回のレースにおいては、メンタル60%、フィジカル40%といったところだろうか。
レース中何を考えていたかというと、
ブログにはおこがましくて書けないのだが、今自分が抱えている困難と、予見できる事態のことだった。
それに比べたら、今していることは遊びでしかない。我を通していることに過ぎない。
贅沢をしているに過ぎない。
だから、これしきのこと、出来なくてたまるか。
完走を目指すというよりも、とにかく、途中やめしたくなかった。
自分を半端もんで終わらせたくなかった。
気持ちを入れるとペースが上がる。しかしそのあと確かにガクンとダメージが来る。フィジカルにだ。そこで一生懸命気持ちを入れようとしてもフィジカルは動いてはくれない。
だがそのあとフィジカルが復活する時が必ず来る。長いウルトラならではかもしれないが、やはりメンタル、モチベーションを最後まで切らさないことが重要だと思う。
やはり私はスポーツマンにはなれない。
人生山あり谷ありが味わい深いように、趣味にもそれを求めてしまう。


さて、今回のウルトラ後のダメージについてだが、
水疱や爪はがれなどの足トラブルは一切なかった。
シューズのセレクトがよかったのか、それともウルトラの走り方が分かってきたからなのか、レース後も普通に歩ける。
まあ、一番のダメージ部分は、ちちですか。そう、乳ですよ。
練習で試して一番擦れによる傷が出来にくいスポーツブラを選んで装着したんだけど、
いつもは出来ない部分に傷が出来ちゃったわ。
お風呂につかるとし・み・るの〜。ひー。
まあ、ボインだからしかたないわね〜。