愛の戦士キューピーハニーの日記Neo

生涯現役、生涯前向き、生涯楽しむ心、生涯自分磨き

Hero lives in you

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ヒーロー、この曲、魂熱くしてくれるんですよね。
ボニー・タイラーのHolding Out for a Heroのカヴァーなんだけど、あるドラマでブレイクしたこの曲、主題歌は麻倉未稀のほうだったけど、個性的な声質のこの葛城ユキバージョンが、歌詞も含めてロックっぽくて好きですね。


で、そのドラマってのが80年代の作品、「スクールウォーズ」。
高校ラグビー界において、無名の弱体チームが、熱血教師の指導により、わずか数年で全国優勝を遂げるという実在のストーリー。
要するに、廊下を単車で走ったり、金属バットで教師を殴ったりするような不良の巣窟であった学園の生徒が、ラグビーに打ち込むことによって更生していくという物語なのだ。


このドラマで印象的なのは、山下真司演じる熱血教師滝沢が、毎回涙と鼻水タラタラで生徒に語るシーン。


例えば、
試合でボロ負けした時。
負けた事よりも、ヘラヘラしている部員たちの姿に向け滝沢は、
「よく考えてみろ、相手も同じ高校生だ。
同じ歳、同じ背丈、頭の中だってそう変わらんだろう。
それが何で109対0なんて差がつくんだ!
お前らゼロか、ゼロな人間なのか!
何をやるのもいい加減にして、一生ゼロのまんま終わるのか!
お前らラグビーをなめてる。人生を馬鹿にしてる。
それでいいのか…!お前らそれでも男か!悔しくないのか!
今、自分がやっている事をひたむきにやらないで、
この短い人生でいったい何が出来ると思ってるんだ!」


放課後緊張感なく練習する部員に対し、
「お前らそれで満足なのか。馬鹿にされて悔しくないのか。
確かに、世間がお前たちを見る目は冷たい。
だけど、お前たち以外に一体誰がそれを変えるんだ。
何もやらないで、世間が変わると思ったら大間違いだ。
お前たちが世間を変えるんだ。
そのためには、ラグビーに打ち込んで、日の目舞台に立つしかない!
お前たちには、それが出来るんだ!」


こんな泥臭い暑苦しすぎるドラマ、今時ないなあ。
問題表現アリってことで、再放送も出来ないわけでしょ。(便利なことにYou-Tubeなんかでみれるけど・・)。
ドラマで連発する、諭すために殴る(殴るほうも痛みを伴うような)というのは今では禁忌。
時代は変わったなあ。そしていいものも失った。
昔は他人におせっかい焼く余裕ってもんがあったんだな。
今は見てみないふりするってのが主流だからな。


そんで、日本の教育問題について考えてみた。
私ら子どもの頃は、友達とよく先生の家に遊びに行ったりしていた。
すると先生が「お〜よく来たな。」と言ってお寿司の出前をとってくれたりした。
放課後も職員室に授業のわからないところを質問しにいくと、「どこがわからないんだ?」と丁寧に教えてくれたりした。
今じゃありえんだろう。
私の娘が言うには、「みんなここは塾でやってるだろうから・・・。」と授業を軽く流す先生がいるという。
熱血教師なんて・・・皆無とのこと。
これじゃ、学校の先生も塾の先生もかわりない。


でもこれは学校、教育側の問題だけではない。
先生がその子に応じて個別指導しようとしても、
やれ贔屓だ、特別扱いだ、みんな平等に、と要求してきたPTAが悪い。
家庭の教育をおろそかにしているくせに、学校側に要求するモンスターペアレンツが悪い。
個別指導のどこが悪いんだ?
そもそも、教師とは、人づくりの仕事。
ゆとり教育の見直しと言って単にカリキュラムを変えることが、日本の教育にとって必要なことではない。
「生きるパワー」を身に着けさせること。
大人が見本となって。
それが教育だと思う。


で、冒頭の曲の話に戻り、
ヒーローというのは、何も特別の人がなるものではなく、
我々凡人に中にも、誰の中にでも、その要素はあると思う。
勇気、正義感、自己犠牲の心、思いやり、行動力。
だから、自分の中に眠るヒーローを呼び起こせ!


あなたもヒーロー、私だってヒーロー。