愛の戦士キューピーハニーの日記Neo

生涯現役、生涯前向き、生涯楽しむ心、生涯自分磨き

LAST SAMURAI

小野田寛郎さん、こんなすごい日本人がいたんだ、そう思わせるのはまさにこの人です。
フィリピンのルバング島で29年間、最後の日本兵として過ごし、帰国して飛行機から降り立つ昔の映像を見たとき、野蛮な時代遅れの軍人、というよりは、私には余分な贅肉がそぎ落とされた、野生動物のようにみえました。
小野田氏を迎えた側の、すでに高度経済成長期にある日本国民のほうはまるで(言葉は悪いですが)飼いならされた家畜にみえました。(ハニーもそうです)
文明、便利というのは、人を軟弱にさせるのか。
ルバング島の密林で、泥の上で寝ることに慣れ、水源・食物の在処など地形の把握に3年かかり、常に警戒を必要とし耳栓をするわけにいかず、鼓膜をアリに食われた日々。
敵に銃口を向けたとき、数十メートル先の葉っぱの葉脈まで鮮明に見える話、夜戦でも日中のように周りが明るく見える体験。
究極の、死ぬか生きるかのとき、人間の潜在能力はそこまで研ぎ澄まされるのか。この人の話はすべてが興味深い。
しかしこの人は単なる軍人ではない。ほんの一部分。
世間は先入観で人を見るが、この人ほど普通の人の何人分もの人生を経験した人はいないだろう。
小野田さんは自分の負けん気が強い性質が、活力に繋がっているとおっしゃっているが、とにかく、
どうせなら、生きるのを徹底的に楽しんでやる!という思想が滲み出ている。
大変な日々を生ききったからこそ。
何をやっても、どんなことをしても生き抜く、本物のサバイバル精神を教えてくれる。
サバイバル精神は実は豊かな社会の中でこそ、意識するべき精神。
あるのが当たり前と思わないこと。
なくてもなんとかすること。
死を意識するからこそ生をないがしろにできないこと。
目の前のことに必死に取り組む姿勢。
くじけそうなとき、勇気を与えてくれる人だ。
この人を見ていると人間の強さとは、
①健康で強靭な肉体
②負けん気とポジティブシンキング
③他人とのコミュニケーション能力
④専門的知識と技能(芸は身を助く)
だと感じる。これを常に磨く努力をすること。

動画の80代の小野田さんは、柔和なおじいさんにしかみえない。
このように地顔が笑顔の人は、実は自分にものすごく厳しい人が多い。
ハニーは第一印象を「恐そうな女の人」とよく言われる。
知らず知らずのうちに虚勢を張っちゃってるのかもね。
実は弱い人間だから。
小野田さんの足元にもおよばないや。
とても長い映像なんですが、オススメです。お時間あるときぜひ。