愛の戦士キューピーハニーの日記Neo

生涯現役、生涯前向き、生涯楽しむ心、生涯自分磨き

まさかのバイクタイムアウト

帰りました。結果報告です。
スイム2.5km、約19℃ということだがフルスーツのおかげでそれほど冷たくない。スタートのバトルのあとソロへ、イン側を泳ぐよう意識したが実際ショートカット出来たかはわからない。シリコンの大会支給キャップがずれるばかりする。取れると失格なのでしばしば直すこと繰り返す。きりがないのでいったん脱いでしまって立ち泳ぎでかぶりなおす。塩水を少し飲むがそれほどからくない。小枝などがれきがいっぱい流れてくる。イーブンペースで行けたとは思ったが長距離をあまり泳いでいなかったからか上陸時酸欠のようになり頭痛がしてふらふら。「ハニーーさん!」と応援の声。走ってトランジションポイントへ。ほとんどのバイクは出発し、残り数台。頭がぼーっとして袋にウエットが上手につめられない。ほしくないけどアミノバイタルゼリー1本補給。そこに他の選手の声が。「あと10分で関門時間らしいよ。」えー?てことはスイムに1時間20分ほどかかった?
バイクを乗車ポイントまで押していく。バイクスタート。まさかスイムでこんなに時間食ったってことはどう考えても余裕のないバイク・ランでつまずく。タケッチさんから「最初ゆっくり行けよ。」と励ましの声。
泣けてくる。走りながら声をあげて泣く。今までどれだけの犠牲をはらってきたか。家事をさぼり、子どもの話も聞いてやらず勉強もみてやらず、実家の田植えも手伝わずこんなに勝手なことばかりしたくせに完走が出来ないのか。情けない、本当に情けない・・・。
泣いたらすっきりして、いや、まだ結果はわからない、この地をいま踏んで全力をつくすことこそ大切なことと思い直す。
17kmの地点で「後は6人」の声が聞こえる。まずい。死神バス回収組圏内だ。男子2人とバトル繰り返す。自分に渇を入れるためダンシングで登る。平地では愛車Mr.ホンジョーの特性を生かし30km以上をキープした。雨なのでボトル2本用意したのが余裕で残っているため給水所を過ぎ去る。しかし所山の前で空腹はまずい。最後の給水所でバナナ、コーラ補給。雨の中コーナリングではロスが多かった。バイクコース関門2箇所はクリア。しかし2箇所目7分前。余裕なし。チェーントラブル、パンクで停車している選手数名。エアサロンパスの匂いがコースに漂う。試走で通った道、今本番。クライマックスの激坂へ。押して歩いている選手数名。落ち着いて冷静に確実に登っていく。ボランティアが頂上まであと何mの表示プレートを持ちポイントに立ってくれているが、登っても登っても、え?まだ600mしか登ってないの?と逆にモチベーションを低下させる。登りきった。あとは下り。大雨のなか細い道のカーブは飛ばせない。どれくらいでバイクゴールだった?間に合うか?前に遅い選手、狭い道の真ん中を走っている。しかし自分も下り半分怖い。抜きたいくせに躊躇する自分。つまり妥協した。しばらくしてその選手「行って!」と端による。60才くらいの男性だ。もうだめだろうけどぶっ飛ばす。死んでもええ、ぶっ飛ばす。バイクゴール。
スタッフ「すごいダッシュだったけど、惜しいタイムオーバー。」
さっきの選手余裕でゆっくりとゴール。私がスタッフと2分オーバーと話しているのを聞いていたみたい。「くやしい、私の心境は今の大雨と同じ。」と話していると、耳元で「あと、2分がんばったらよかったのにねえ。」
うるせぇー!くそじじいー!(愛の戦士イメージダウン)でもマジでいらんこと言うなよー!とむかついた。
いや、「抜きます!よけて!」と叫んで抜かなかった自分が悪い。仮にそうしていても2分も縮めるのは難しかっただろう。スイムタイムの悪さ、バイクスタートから中盤にかけての頭痛、悪天候(いやこのレースは想定内のこと)いろんなマイナス作用はあったが頑張りが足りなかった。登りのアタックが足りなかった。(サイクルラックに掛けたあと誤ってサイコンクリアしてしまう。確かTm3:21)
回収バスを待つ。ランシューズを履くことなく・・・走らせてもらえない。どうせランの第一関門で捕まえられるにしても、スタートだけは切りたかった・・・。今も、書き込んでいて涙が流れてきます。いい大人がこんなに悔しくて、泣きじゃくることってあるのか。
トライアスロンって、濃いです。深いです。1日が何日分、何か月分かの体験をしたような、そんな気分にさせてくれます。やめられませんね。
今の私には手の届かない、いい男だった。宮島は。でも来年は必ず私のものにしてみせる。
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