愛の戦士キューピーハニーの日記Neo

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テレビドラマ「二十四の瞳」を観て

さっき娘と一緒に、テレビドラマ「二十四の瞳」を観終えたんですが、よかったです。何度も何度も泣いてしまいました。
二十四の瞳は、小豆島を舞台に描かれる、壺井栄の作品。
昭和のはじめ、瀬戸内海べりの一寒村の小学校に赴任したばかりの大石先生と、個性豊かな12人の教え子たちによる、人情味あふれる物語。分教所でのふれあいを通じて絆を深めていった新米教師と子どもたちだったが、戦争の渦に巻き込まれながら、彼らの運命は大きく変えられてしまう......。戦争がもたらす不幸と悲劇、そして貧しい者がいつも虐げられることに対する厳しい怒りを訴えた不朽の名作である。
この二十四(十二人)の澄んだ瞳を教師として濁すことは出来ない、というところから、このタイトルが来てるんですね。
小豆島自体が近くて馴染みがあることや、美しい自然の中で学ぶ、例えば岬の分教所のまん前が浜辺で、体育の授業が海水浴だったり、先生と生徒が唱歌を歌うシーンなんかが、たまらなくいいんですよね。
今回、大石先生役の松下奈緒は174cmの長身の美形ですが、ピアニストでもある彼女、ほんと教師にはまり役です!しっかり芯の通った女性像が似合います。
昭和初期に洋装で自転車で学校に通うおなご先生は、最初村の人から「なんだあのハイカラ女は!」と警戒されるんですよね。出る杭は打たれるってやつです。
子ども達が掘った落とし穴に落ちて、アキレス腱損傷を起こして休職してるとき、小学1年生の子ども達が親に内緒で長い道のりを歩いて、先生の家まで見舞いに行くんですよね。
そこでまず涙(笑)。
親達も子ども達が本気で先生を恋しがってる姿を見て、先生を受け入れていくんですね。
怪我を期に本校へ転勤となってしまった大石先生ですが、子ども達が5年生になって本校に通うようになり、再会します。
今のように自由に生きる選択が出来なかった時代。運命を受け入れるしかないながらも、子ども達はそれぞれの夢を、先生に語るんですね。
とくに口減らしのために奉公に出た、まっちゃんは印象的だったなぁ。(苦労に耐え後に綺麗な娘になって先生と再会するシーンは涙がちちょぎれた)。
しかし戦争というものはこうも一般庶民を苦悩に遭わせるものかと改めて深く考えさせられた。
治安維持法という名のもと、自分の信念に反して「お国のために名誉の死を遂げよ。」とかわいい教え子に言わなければならない教師の苦悩。
夫や教え子を戦争へ見送り、戦死を受け入れ、わが子も亡くし・・。
戦争が終わり、再び教壇に立つ大石先生。
かつての教え子の二世とかもいて、当時が走馬灯のように蘇り、涙するのであった。
あだ名は「おてんば先生」から「泣き虫先生」へ。
戦死や病死、行方不明で、当時の生徒みんなは揃わなかったけど、大石先生を交えた同窓会。
ライフステージ毎に、慕って先生を訪れてくれるなんて、そんな教師ってすばらしいね。
教師と生徒って独特の美しい関係だよな。親子でも友達でもない。
いい作品でした。
あんましテレビみることないんですが、心の栄養になりました。
あーなんかゆっくり小豆島に行きたくなりました!