愛の戦士キューピーハニーの日記Neo

生涯現役、生涯前向き、生涯楽しむ心、生涯自分磨き

最後の勝者家康狸


この絵見たことないですか?(しかみ像)
三方ヶ原の戦いで武田軍に大敗して命からがら城にたどり着いた松平元康(のちの徳川家康)は恐怖のあまり馬上で脱糞していたそうです。
「殿、何かが落ちたでござる・・。」家臣に指摘される家康。(用をたすための袴の股穴から転げ落ちたらしい。)
「こっこれは、焼き味噌じゃ!腰に着けてたヤキミソっ!!」
(焼き味噌は戦国時代の保存食。戦地で飯につけて食べるもよし、溶かして味噌汁にするのもよし。)
おぇ〜っ、褒美にとらすと言われてもそんな味噌いらねーよー大将(笑)。
ほんでこの絵はその時の屈辱を忘れないように、わざわざ絵師に自画像を書かせたらしい。ちなみに背景にウンコは転がってないですが。
そして家康はこの絵を時々眺めては、自分の慢心を戒めたらしい。
いやー、よっぽど悔しかったんでしょうね。執念深いというか。
でもね、ふつうこうゆうの、封印するじゃないですか、自分の中で。
自分の弱さに、過去の失敗に正面から向き合う姿勢はすごいですね、さすが権現様。


それともう一つ、私にとっては印象的な家康の逸話。
豪華絢爛、難攻不落といわれた大阪城が完成したとき、
秀吉は盟友、前田利家と、徳川家康とを招き、城内を案内したんですね。
秀吉「どうじゃ、どうじゃ、すごかろう、すごかろうこの城は!」
利家・家康両名「ほーこれはすばらしい。」
秀吉「この城の防備は万全じゃ。落とすことなどまず無理じゃ。だがひとつだけ方法がある。それはな・・聞きたいか聞きたいか?」
「外堀を埋めることじゃな。そうでもしない限り、この城は絶対に落とせん。」
利家「な〜るほど、さすがは秀吉殿でござるな。わっはっは。」
その秀吉の言葉を、家康はずーっと憶えていたんですよ。そして大阪冬の陣のあとの和睦条件として実行した。秀吉が言ってくれたそのとおりにね。そしてその後夏の陣で完全に豊臣を滅ぼすわけです。
ちゃっかりとね。
こうゆう抜かりのなさ、用心深さ、念には念を入れるところが家康の特徴ですね。
ソツのない人っているじゃないですか、出来過ぎ君の優等生タイプ、私にとって家康はそんなイメージですね。


さきに挙げた信長と秀吉、この人らはどっちもイケイケドンドンで、苦労はあったにしろ、結構自分のしたいように生きた人らだと思うんですね。
家康だけまったく違う生き方のような気がする。
何しろ6歳から人質生活でしたからね。しかも今川、織田家とたらい回しのね。
人質の立場って、戦国大名同士のメンツもあって、生活面や教育面では不自由なくわりと大事にされるんだけど、その家の家臣からは人質として軽んじられる、辛い存在だったみたいですね。それに当然いつ殺されても文句言えない立場の緊張感がついてまわるわけです。
人間不信、慎重な性格に必然的になりますわな。


家康ってとにかく、「抑えてー、抑えてー。」の人だった。
長年の忍従経験もさることながら、信長と秀吉を見て、
「急いではいけない、急いでは失敗する。」ということを学んだんだと思います。
それが
「鳴くまで待とうホトトギス。」なんですね。
これは気が長いとかゆうことではなくて、
事を成し遂げるには、待つことも必要ということを心得ているということ。
実際、家康が天下とったときの歳は、74歳。当時の平均寿命から考えるとものすごい長老。
もうええかげん天下取らせてあげていいでしょって感じですよね。


それと家康の凄いところは、個ではなくあくまで組織としての運営を重視したところですね。
磐石でない状態は油断ならず。堅固にした上になお、精進する。楽は苦の種、苦は楽の種。
あと一歩というところで足元をすくわれることがある。自身の慢心が自身を滅ぼすことがある。
ましてや組織の長とあれば、家来の働きの上にあぐらをかいてマヌケズラしてるようであれば頭はボケるし先は短いだろう。
組織のために、家康は鬼にもなった。だが表裏の使い分けが出来ない人間には、天下を取ることは出来ないだろう。


やり遂げること・・・やり遂げること、それこそが大事なんです。
実際夏の陣の1年後に家康は死んでますからね。
欲なんてなかったと思いますね。やり遂げることしか考えてなかったと思います。


今仮にはらわたが腐ってても、死んでたまるか、そんな心境だったと思います。
志半ばで命を落とすことは、それくらい辛いことなんじゃないかな。


だからこそ、生きてるうちは、どんな目標だって持てるわけだから
挑戦していきたいですね。


家康は「身の丈にあった生き方をせよ。」と言ったが


そうだな、大志を抱いて大きくまとまることが仮に出来なくても、
小さくでもまとまるほうがいい。
まとまらずに終わるのが一番悪い。
なんとか小さくでも自分をまとめたい。


いったん背伸びをしたのなら、
そこまでは自分を伸ばして終わりたい。


そしてどこまで背伸びが出来るのか、本当に自分で分かる時までは、
自分に限界を設けずに頑張ってみたい。